スタディプラスは10月3日、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を2023年4月から大幅リニューアルすると発表した。
現在提供中の「教室管理システム」と、新たに提供を開始するAIドリルの配信システム「教材配信システム」が無償で利用できる無料プランの提供を開始する。
新しいStudyplus for Schoolのコンセプトは、「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の3つ。
デジタイゼーション(Digitization)では、入室記録、出席記録、面談記録、生徒家庭連絡など、教育機関がこれまでアナログで管理していた情報をデジタル化する。
デジタライゼーション(Digitalization)では、生徒への課題や宿題の配信、学習進度表の配信など、教育機関がこれまでアナログで実施していた業務をデジタル化する。
デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)では、あらゆる学習ログを一元化、可視化するという。教員の業務負荷を軽減しながら、生徒ひとりひとりの学びの個別最適化を実現するとしている。
2023年4月から提供開始する無料プランでは、3つのコンセプトの内、「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」に対応する教室管理システムと教材配信システムを無償で提供する。
加えて2023年3月31日まで、教室管理システム、教材配信システムと、「学習管理システム」をすべて無料で利用できるトライアルを実施する。ただし、学習管理システムは2023年4月1日以降、有料プランに切り替わるという。
同社によると現在、教育業界は少子化に伴う生徒募集難や先生採用難、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うオンライン対応を受けて、ICTを活用した業務の効率化、指導の充実化が喫緊の課題になっているという。
しかし、コロナ禍や物価高騰に伴う家庭の経済的負担も高まる中で、ICT導入に伴う学費の値上げも難しく、教育機関ではICTを導入することが難しい状況にある。
こうした背景を踏まえて、Studyplus for Schoolのリニューアル実施と、教育機関が無料で業務の効率化、指導の充実化を実現する無料プランの公開を決定したという。
スタディプラスは、無料プランの提供で教育機関の喫緊の課題である業務の効率、指導の充実化を支援しながら、教育機関の関係者と一緒に「デジタルトランスフォーメーション」、生徒一人一人の学びの個別最適化を目指すとしている。
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