配車アプリ「滴滴出行」(ディディ)を運営しているDiDi Globalが、中国のサイバーセキュリティ法やデータ安全法に違反したとして、80億元(約1600億円)の罰金を科された。乗客データの収集をめぐり16件の違法行為が指摘されている。
国家インターネット情報弁公室(CAC)は現地時間7月21日、DiDiが中国のサイバーセキュリティ法やデータ安全法に違反したと発表した。国営メディアChina Dailyの報道によると、CACはDiDiが中国の「サイバーセキュリティ法」「データ安全法」「個人情報保護法(PIPL)」に違反したと指摘したという。
CACは、DiDiが1億700万件に上る乗客の顔認識情報に加えて、写真やショートメッセージなど、ユーザーの個人データを違法に収集したとしている。
また、DiDiの最高経営責任者(CEO)を務める程維(チェン・ウェイ)氏と社長の柳青(ジーン・リウ)氏には、関連法に従ってそれぞれ100万元(約2000万円)の罰金が科された。
DiDiは同日、中国のミニブログサイト「微博」(Weibo)上で、今回の判断に異論はないとのコメントを出した。罰金命令にも従うとしている。
DiDiはさらに、サイバーセキュリティ、データ保護、個人情報関連セキュリティの施策を強化するため、内部調査を実施してCACに協力していくと述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス