JR中央線と南武線で衣類を再利用、資源化する「MAWASU STATION」--7月から実証実験

 JR中央線コミュニティデザイン(JRCCD)とJR東日本スタートアップは6月23日、不要になった衣服を駅や駅ビルで回収し、再利用、資源化する仕組み「MAWASU STATION」の実証実験を開始すると発表した。

 アパレルブランド「ALL YOURS」を運営するオールユアーズと協業し、7月1日から実施する。


 JR中央線とJR南武線の駅および、JRCCDの駅ビルを回収拠点とし、不要になった衣服を回収。メンテナンスや抗菌加工を実施し、企業ユニフォームなどへ再利用する。

 回収期間は7月1日〜9月30日で、回収場所(回収時間)は、JR中央線武蔵境駅 有人改札(10:00〜16:00)、東小金井駅 有人改札(10:00〜16:00)、西国分寺駅 有人改札(10:00〜16:00)、JR南武線稲城長沼駅 有人改札(10:00〜16:00)の4駅と、セレオ国分寺 南口(営業時間に準ずる)となる。

 回収対象は不要になった衣服のうちトップスとボトムスで、1人1日5枚まで。ただし、制服類(学生服、体操服、企業用ユニフォーム、道着など)や、シーツ、布団、毛布などの寝装品、敷物(カーペットやラグなど)、ぬいぐるみ、カバン類全般、ペット用ウェアなど、同取り組みの目的にそぐわないものは回収不可。

 さらに、洗濯していないもの(臭いの激しいものなど)や濡れているもの、湿っているものも対象外となる。なお、再利用が難しい衣服は有機物分解処理を施し、次の製品の原材料として資源化し再生利用するという。

 MAWASU STATIONは、着られなくなった衣服の再利用、資源化で再び必要とされるものに生まれ変わらせる、循環の仕組み。既にVILLAGE INCの無人駅グランピング施設「DOAI VILLAGE」では、回収した他社製品に企業ロゴのプリントを施し、スタッフユニフォームとして試験導入している。全国各地の拠点への導入も検討しているという。

 また、力の源ホールディングス(博多一風堂)が、回収した衣服に抗菌加工と企業ロゴのプリントを施し、社会貢献活動である「一風堂グローバルクラブ」の会員ユニフォームへと採用する。子供の食育活動を目的とした「こども食堂」の活動を行うスタッフユニフォームとしても活用する予定。


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