デリバリーサービス「Wolt」を展開するWolt Japanは4月14日、注力領域であるリテール(小売)分野のデリバリーについて、4月より東北、東京、九州エリアで、百貨店やスーパーマーケットなど複数の新規パートナー企業とのサービスを開始すると発表した。
Woltは、料理宅配に加えて、食料品や日用品、化粧品などのリテール(小売)商品を注文から30分程度で配送する「Qコマース(即時配達)」が特徴。
アプリやウェブサイトから注文でき、商品受け取りにかかる時間やストレスを軽減できる利便性から、忙しい子育て・共働き世代の人や、コロナ禍で自宅療養や自宅待機中のため日常の買物が困難な人など、幅広い層の多様なニーズに対応するという。
今回の新規パートナー企業とのサービス開始では、東北エリアにおいて、仙台三越(4月6日から)、パルクアベニュー・カワトク(4月22日から)、イオン仙台一番町店(4月26日から)の3店舗と提携。
東京エリアでは、Bioc’Bon 骨董通り店(4月19日から)、Picard武蔵小山店(4月19日から)、文化堂豊洲店(4月28日から)の3店舗と提携する。
また、九州エリアでは、イオン南宮崎店(4月1日から)の1店舗と提携を開始した。
さらに、法人向け即時配送プラットフォーム「Wolt Drive」の運用を開始。メディカルノートと院内処方薬即時配送の実証実験を4月14日より開始している。
Wolt Driveは、法人向けに提供する「サービスとしてのデリバリー(DeaaS:Delivery as a Service)」。既存の配達ネットワークを利用するため、配達需要が拡大することで、配達パートナーの安定的な収入確保につながるとしている。
また、30分程度での商品の即時配送を希望する企業が、同社のアプリやウェブサイトに店舗ページを開設することなく、同社の配達システムが利用可能。
連携には、Wolt Driveの専用管理ポータル「Drive UI」を利用する方法と、API連携による「Drive API」を利用する2通りの方法を用意する。
さらに、Shopifyなど複数のEコマースプラットフォームとのWolt Driveプラグインを開発しており、今後日本市場でもサービス提供を開始する予定。
今回の実験では、オンライン診療を受ける患者の利便性向上を目的とし、院内処方薬の即時配送ニーズとオンライン診療ニーズの相関性を検証するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス