Volvo Car USAは米国時間3月10日、人工知能(AI)搭載の検査システムを販売代理店に導入するプログラムを開始すると発表した。東海岸の一部の販売代理店から開始し、いずれは米国全土にある販売代理店の大多数に導入したい考えだ。
このAI技術の開発元は、イスラエル企業のUVeye。カメラベースのこのソリューションは、数秒で検査を終了し、従来は販売代理店で複数箇所の査定に費やされていた時間を大幅に短縮できる。UVeyeが実際に提供するのは、同じ理論に基づく3種類の検査システムだ。「Helios」はアンダーボディ(車体の底部)に特化し、「Artemis」はタイヤの品質と空気圧をチェックし、「Atlas」は360度スキャンを利用して車体の損傷や表面のさびを探す。
UVeyeの技術によって、サービス部門による車両検査で見落としがなくなることが期待される。また下取り時の査定を迅速化し、車両の状態診断レポートも作成できる。また、疲労や働き過ぎとは無縁のAIが、他の多くの車両を調べるのと同じように自分の車を精密に点検してくれたと分かれば、安心感も得られる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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