音楽ストリーミングサービスのSpotifyは米国時間2月2日、月間アクティブユーザー数(MAU)が2021年度第4四半期(12月31日締め)に計4億600万人に達したことを明らかにした。4億人という節目を突破したことは、世界の音楽ストリーミングサービスにおける同社の支配的地位を改めて示すものと言える。有料会員数は1億8000万人に達し、前年同期比で16%増加した。
Spotifyがこの節目を突破したのは、Joe Rogan氏が人気ポッドキャストで新型コロナウイルス感染症に関する偽情報を伝えていることに対し、楽曲を提供するアーティストらが抗議し、「#CancelSpotify」というハッシュタグがトレンド入りする数週間前のことだ。
第4四半期のMAUはアナリストの平均予測を上回り、同社ガイダンスの上限に迫っている。同社は2022年度第1四半期の伸びがこれまでの予想より鈍くなるとの見方を示したものの、その理由を明確にしなかった。同社の株価は取引終了後の時間外取引で大きく値を下げた。
Spotifyは2022年度第1四半期について、MAUを4億1800万人、有料会員数を1億8300万人と予測した。Refinitiv Eikonによると、これらの数字はどちらもアナリスト予測(前者が4億2000万人で、後者が1億8400万人)を下回っている。
同社は、広告付きの無料プランを利用しているリスナーよりも有料会員から多くの利益を上げている。しかしこの1年半は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、同社の成長は停滞を余儀なくされた。人々が外出できる状況か否かに応じて、外出先で音楽を聴くことへの関心も上下していたからだ。
第4四半期の損失は3900万ユーロ(1株当たり21セント)で、前年同期の損失1億2500万ユーロ(同66セント)から縮小した。売上高は前年同期比24%増の26億8900万ユーロだった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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