Microsoftは米国時間1月12日、Armベースのプロセッサーの設計で重要な役割を担うことになる人物を新たに採用したことを認めた。
Bloombergによると、Mike Filippo氏は、Microsoftのクラウドコンピューティングサービス「Azure」担当部門でカスタムプロセッサーの開発に携わるという。同氏はこれまでApple、Intel、Armに勤めた経歴を持ち、チップ設計の豊富な経験を生かしてこの新たな役割に取り組むことになる。
Filippo氏はここ10年にわたってさまざまなArmチップの開発を主導してきた人物で、2019年にはAppleの「M1」チップ開発チームに引き抜かれた。
Microsoftは2020年12月、データセンターサーバー向けおよびノートPC「Surface」の一部モデル向けに、それぞれ独自チップの採用を検討していると報じられていた。
同社がArmチップの独自開発に動くよりも早く、AppleはArmベースの独自プロセッサーM1を開発する方針を決め、2020年秋に正式発表した。
Microsoftは同年11月、「chip-to-cloud」(チップからクラウドまで)のセキュリティ技術をうたうセキュリティプロセッサー「Pluton」を発表した。レノボの「ThinkPad Z13」と「ThinkPad Z16」(いずれも5月に発売予定)は、ノートPC として初めてPlutonチップを搭載する。
パンデミックを受けて世界的な半導体不足が発生し、ほぼすべての業界が依然としてその影響を受けている現状を考えると、MicrosoftやAppleなどのIT企業が独自チップの開発に乗り出す動きは賢明なものだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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