大きいうえにデザインも風変わりだ。腕時計のバンドにマウスがくっついたような形で手首に巻き付く。HTCの「VIVE」ブランドがついに仮想現実(VR)コントローラーの未来を探り当てたかもしれない。
HTCが「CES 2022」で発表した製品の中に、新しいヘッドセットはなかった。2021年には、スマートフォンとつなぐ実験的な「VIVE Flow」のほか、PCに接続して使用する「Vive Pro 2」とビジネス用途を想定したスタンドアロン型ヘッドセット「Vive Focus 3」が発表されている。それでも筆者は、「VIVE Wrist Tracker」をより一層興味深いと感じた。
VIVE Wrist TrackerはVive Focus 3向けのVRトラッカーだ。多くのVRコントローラーと同じく6自由度(DoF)のフルモーショントラッキングに対応している。また必要に応じて、手首以外の物に取り付けることもできる。Focus 3のコントローラーより85%小さく、重量は63gでコントローラーより50%軽量だ。手のほか、指先から肘までをトラッキング可能で、ヘッドセットからトラッカーが見えない時でも動きを予測するという。
HTCは、VRを利用した消火訓練プログラムのような、手で物を持ったり動かしたりする必要がある訓練などで、このリストトラッカーを活用できると考えているようだ。
ヘッドセットはVIVE Flowのように小型化が進み、場所を選ばず装着できるデザインになるとすれば、コントローラーにも極めて優れた携帯性が求められるようになるだろう。
VIVE Wrist Trackerは129ドル(約1万5000円)で、米国で2022年の早い時期に登場する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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