EnFiは11月1日、海外ゲームスタートアップ企業に投資するファンド「EnFiグローバルイノベーティブテクノロジー匿名組合」(EnFiグローバルイノベーティブテクノロジーファンド )を組成したと発表した。日本初となるゲーム特化型ファンドになる。
EnFiは、エンターテインメント業界における、ビジネスモデルの変革と投資も含んだ事業開発が求められる中、業界先端のトレンドを抑えた投資活動にとどまらず、資本提携を含む事業開発の機会を投資家へ提供することを目指しており、その一環として、事業会社にエンターテインメント事業に関わるテクノロジーやサービスへの投資機会を提供するため、海外ベンチャーキャピタルファンドとパートナーシップを組み、国内にてファンド化する取り組みを推進していくとのこと。
ファンド化することで、国内ではアクセスの機会が少ない海外ベンチャーキャピタルファンドや海外スタートアップへの投資機会を事業会社に提供するとともに、海外投資案件でありながら、国内ファンドとして、日本語で投資できる仕組みを構築していく。
第一号として、Sisu Game Venturesファンドに投資を実施するとのこと。Sisu Game Venturesは、ゲーム業界の連続起業家3名がファンドの代表パートナーを務め、北欧を拠点にグローバルにゲームテクノロジーやゲームサービスに関わるスタートアップ企業に投資している世界初のゲーム特化型ファンドの一つ。シードからアーリーステージでの投資に強みがあり、Sisu Game Venturesファンドへの投資は、リターンとともに、EnFiグローバルイノベーティブテクノロジーファンドの出資者の事業展開支援の一環になるとしている。
EnFiは、2020年5月にソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)で、PlayStationのVC機能であったTools&MiddlewareProgramを担当していた垣屋美智子氏が設立。垣屋氏は、外資系証券会社、外資系運用会社で証券アナリストとして、ゲーム業界調査や個社業績分析に従事していた経歴を持つ。
EnFiは、Entertainment×Financialをコンセプトにしており、今後は、国内外における多様なファンドを企画し、投資を通じたエンターテインメント事業開発支援を積極的に進めていくとのことだ。
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