Amazonは米国時間9月28日に開催した秋のハードウェア発表イベントで、「Ring Always Home Cam」の販売を開始すると発表した。これは2020年の同じイベントで発表された、屋内用ドローンカメラだ。米国で同日から、Always Home Cam購入のための招待状をリクエストできるようになった。
Always Home Camは予定販売価格が249.99ドル(約2万8000円)で、事前に設定した飛行ルートに沿って家の中を飛ぶことができる。あらかじめ設定したスケジュールで家じゅうをめぐる飛行ルートを飛ばせることも、手動で飛行を開始することも可能だ。さらに、ホームセキュリティシステム「Ring Alarm」を導入している場合は、このシステムのドアや窓のセンサーが解除された場合など、特定のイベントに対応して飛び立たせることもできる。
このカメラは複数の階をまたいだ飛行には非対応で、階段を経由した上下方向の移動はできないようだ。また、遠隔操作についても、セキュリティとプライバシーを理由に対応しないとされている。さらに、ドックに接続されている間は映像を撮影できない。また、家の中のプライベートな空間に入ってこられるのが心配な人もいるかもしれないが、飛行時はプロペラの音が大きいため、その存在はすぐにわかる。
Ringによるプライバシーの取り扱いについては、これまでも厳しい目が向けられ、厳しい批判も起きている。特に批判が集まっているのは、ユーザー情報の警察への共有や、公開アプリ上で警察とも容易に動画を共有できる仕組みだ。最近になってポリシーの一部が改善されたものの、飛行するドローンカメラの発売は、プライバシーにまつわるRingの姿勢をめぐり、すでに難しい問題をさらに複雑なものにするとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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