シャープが、不織布マスクの新製品「シャープクリスタルマスク」を、9月8日に発売してから約10日を経過した。従来の不織布マスクは、基本的には抽選による販売としていたが、シャープクリスタルマスクは、同社ECサイトの「COCORO STORE」で申し込めば、購入できる通常販売を採用している。だが、9月8日午前11時の発売から、わずか2時間30分後の午後1時30分頃には5枚入りパッケージが完売。午後3時30分には、15枚入りパッケージも完売となった。
その後、キャンセルが発生した場合などに、一時的に追加で購入できたが、現時点でも「在庫なし」の状況が続いている。シャープでは、日産2万5000枚の体制を敷いているものの、「次回の入荷時期は未定」としている。ここでは、5枚入りパッケージと、15枚入りパッケージをそれぞれ入手。その様子をお伝えする。
シャープが新たに発売したシャープクリスタルマスクは、6角形をベースとした立体構造である「立体クリスタル形状」を採用。口元の空間をしっかりと確保できるため、呼吸がしやすく、さらに、マスクへの口紅の付着や、化粧崩れも軽減できるほか、フェイスラインをシャープに演出できるのが特徴だ。
シャープでは、「着用時の美しさや、快適性、衛生面での防御力を追求した新たな不織布マスクであり、デザイン性と機能性を両立し、フェイスフィット、スリムシェイプを実現している。一日中、美しく魅せられるデザインとなっている」と説明する。
5枚入りのパッケージと、15枚入りパッケージを用意。15枚入りパッケージには通常販売に加えて、毎月マスクが届く「定期便サービス」も用意している。5枚入りの「MA-C20V1」の税込価格が699円(送料別)、15枚入りの「MA-C2015」が、通常販売の場合には同1980円(送料無料)、定期便サービスでは同1880円(送料無料)となっている。
シャープクリスタルマスクは、これまでのシャープ製マスクと同様に、液晶パネルの生産を行っている三重県多気町のシャープ三重工場のクリーンルームで生産している。
2020年3月に、マスクの生産を開始して以降、徐々に設備を増強。11台の生産設備を稼働させ、不織布マスクのふつうサイズと、小さめサイズ、そして、2021年6月に追加した抗菌タイプを生産してきた。新たに発売したシャープクリスタルマスクは、このうち1台を専用生産設備に改造。同マスクだけで、1日2万5000枚の生産体制となっている。
抗菌マスクの場合は、素材を変更するだけで増産が可能だったが、シャープクリスタルマスクの場合には、設備の改造が必要なため、注文が殺到しても、すぐに増産体制を敷くことはできないという。現在、生産効率性の改善などによって、1日の生産枚数の増加に取り組んでいるという。
同社では、「マスクは、PM2.5や花粉対策としても有効であり、いまや年間を通じた生活必需品となっている。新たなシャープクリスタルマスクは、身に着ける機会が多い生活を送っている人が多いからこそ、いつも安心で、快適に、美しく利用できる、という思いを込めて、開発、生産をしている」とし、「引き続き、高品質な国産マスクの提供を通じて、より快適で、衛生的な暮らしの実現に寄与していく」としている。
2020年3月に、シャーブがマスクの生産、販売を開始したときには、大きな注目を集めたことが、まだ記憶に新しいが、それから1年半を経過しても、シャープ製マスクに対する注目度は高いままだといえる。
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