ウェザーニューズは8月13日、スマホアプリ「ウェザーニュース」(iOS/Android)にて「浸水被害リスク予測」機能の提供を開始したと発表した。
今いる場所に対し、今後96時間以内の浸水被害のリスクを「ひざ・腰以上」「すねの高さ」の2段階で予測する。
現在までの降水量(24時間積算/48時間積算)も確認できるほか、周囲のリスクを地図上に表示し、職場や実家周辺など現在地以外のリスクについても詳しく把握できるとしている。
なお、同機能は独自の気象予測と、国土交通省や都道府県が公表している低位地帯情報、浸水想定区域データに加えて、西日本豪雨(2018年7月)で実際に発生した浸水被害と当時の気象データをビッグデータとして解析。この先96時間以内の浸水被害のリスクについて、1kmメッシュでシミュレーションしている。
西日本豪雨の浸水被害のデータには、当時ウェザーニュースのユーザーから寄せられた写真付き報告や浸水被害に関するアンケート調査の結果などを活用している。
同社が2018年に行った調査では、西日本豪雨の際に「避難すべき状況」と認識していたにも関わらず、避難しなかった人は全体の84%という結果になった。その中の4割以上が、避難しなかった理由として「自分の周辺は大丈夫だと思った」と回答していたという。
水害は危険が迫っていることを直前まで感じにくいのが特徴。あらかじめ被害のリスクを把握することは、迅速な避難や安全確保の判断に役立つ。
来週にかけて西日本から東日本では大雨が予想されている。多いところでは西日本豪雨に匹敵する雨量となるおそれがあり、大雨災害に厳重な警戒が必要。
同機能を活用し、リスクが予測されている場合には早めの避難や安全確保、避難ルートの変更など、防災・減災に役立てたい。
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