GoogleとインドのJio Platformsは、新しいスマートフォン「JioPhone Next」を共同開発している。インドにおけるスマートフォンの利用拡大やコネクティビティの改善を目指すとしている。
Googleは2020年、Jio Platformsに45億ドル(約5000億円)を出資すると発表した。両社は、手ごろなスマートフォンを共同開発する計画を明らかにしていた。
Googleは、「私たちが協力し、インドで非常に多くのユーザーがスマートフォンを持つことができるようにする手段をゼロから再考することを光栄に思う」とコメントしていた。
JioPhone Nextは、このデバイス向けに特別に最適化したバージョンの「Android」を採用する。「Googleアシスタント」、画面テキストの自動読み上げ、翻訳、スマートなカメラなどの機能が搭載される予定だ。
Googleは今回、このデバイスのプレビューについて明らかにした。今後Androidの最新機能やセキュリティアップデートを提供するとしている。
プレビューで価格やハードウェアの詳細は明らかにされていないが、両社は年内にこのスマートフォンを披露し、さらなる情報を明らかにするという。
この新しいスマートフォンはインド市場をターゲットとし、インドにおける接続性の改善を目指して開発されている。現在インドでは、数億人がインターネットにアクセスできていない。
Googleの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は、「これはインド向けに開発されており、インターネットを初めて体験する膨大な数の新規ユーザーに、新しい可能性を切り開く」と述べている。
さらにGoogle CloudとJioは同日、新たに5Gのパートナーシップを締結したことを発表した。この提携の一環として、Relianceは、中核の小売事業をGoogle Cloudのインフラに移行する。これにより、運用の効率化、モダナイズ、成長に向けた規模の拡大を目指し、業績の改善や優れた顧客体験を実現するという。Googleの人工知能(AI)や機械学習、Eコマース、需要予測のサービスなどを活用する。
Reliance IndustriesのチェアマンMukesh Ambani氏は、「クラウドソリューションは、Googleと協業している鍵となる領域だ。Jioは、Google Cloudの最先端技術を利用して、Jioの5Gソリューションを推進し、『Reliance Retail』『JioMart』『JioSaavn』『JioHealth』といったRelianceの主要な成長事業における社内のニーズに対応していく」とコメントした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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