Appleは、紛失防止タグ「AirTag」が所有者から離れた場合にアラート音を発するまでの時間を変更するとともに、不審なAirTagまたは「探す」ネットワーク対応機器が近くに存在することをユーザーに警告するための新しい手段を提供することを明らかにした。
Appleは米国時間6月3日、AirTagのアップデートの配信を開始したと述べた。他人の追跡に利用されている可能性がある場合にアラート音を発するまでの時間を変更する。当初は、所有者から離れて3日経過するとアラート音を発することになっていた。これが今回のアップデートにより、8時間から24時間の間でランダムに音を発するようになる。
AppleはAirTagへのさらなる安心感を与えるために、AirTagまたは「探す」ネットワーク対応機器を知らないうちに「携帯」している場合に、それを「検出」できるように支援する「Android」デバイス向けアプリを開発中だという。「iPhone」には既に、類似のアラートシステムが組み込まれている。Android向けアプリは2021年後半にリリースされる予定だ。
「最近発売したAirTagには、不適切な追跡を阻止する業界初の先見的な機能が搭載されている」とAppleは述べた。オンラインで開催される開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の前週というタイミングでのこの動きについて同社は、AirTagのプライバシーとセキュリティの向上に引き続き取り組んでいく決意を示すものだとした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」