コインチェックは3月18日、NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)を取引できるマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を、3月24日より提供開始すると発表した。
NFTは、デジタルデータでありながら固有の価値を証明できるトークンで、ブロックチェーン上に記録される。同社によると、ブロックチェーンゲームのアイテム交換だけでなく、アート作品の所有権の証明、スポーツクラブのファンコミュニティ形成の手段として使われ始めているという。
Coincheck NFTは、コインチェックが手掛ける暗号資産取引サービス「Coincheck」と一体化されたNFTマーケットプレイスで、国内では初としている。サービス開始時点では、2つのゲームタイトルで利用できるNFTを、Coincheckで取り扱う13種類の暗号資産(BTC、ETH、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ)と交換可能。
従来のNFT取引で課題とされていた、ネットワーク手数料(Gas代)の高騰や複数のサービスを経由する取引方法などを解決すべく、ブロックチェーン上に直接記録されない「オフチェーン」を採用。Coincheckの口座を持つユーザーであれば、誰でもNFTの出品、購入、保管が可能。出品、購入時のGas代も無料だ。
同社では、2020年8月にNFTマーケットプレイスの立ち上げを表明。国内外のNFT発行体6組織と連携しながら、Coincheck NFTの提供に向けて準備を進めていたという。今後は、ゲームだけでなく、アートやアニメ、マンガ、音楽などの分野でもNFTの取り扱いに注力。NFT市場の拡大とエコシステムの創出を目指すとしている。
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