北朝鮮が新型コロナウイルスのワクチンと治療に関する情報を盗むために、製薬大手Pfizerにハッキングを試みたと報じられている。韓国の情報当局が現地時間2月16日、非公開の説明会でその情報を議員らに伝えたと、複数の報道機関が報じている。
Reutersによると、「サイバー攻撃によって新型コロナウイルスのワクチンと治療に関する技術を盗もうとする試みがあり、Pfizerがハッキングされた」と、韓国の議会情報委員会に所属する河泰慶氏が述べたという。ハッキングの時期や成否は不明だ。
The Wall Street Journal(WSJ)は2020年12月、北朝鮮のハッカーらが、ワクチン開発に取り組む米国、英国、韓国の少なくとも6社の製薬会社を標的にしたと報じた。流通業者や供給業者も、新型コロナウイルスのワクチン情報を狙ったハッキング攻撃の標的になっている。
PfizerがドイツのBioNTechと共同開発したワクチンは、米国で12月に緊急使用を許可された。Modernaが開発したワクチンとともに現在使用されている。Joe Biden米大統領は先週、Modernaワクチン1億回分とPfizerワクチン1億回分を追加で購入したと述べ、米国人全員に接種するための十分な供給を確保したと伝えた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」