楽天モバイルは1月29日、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表した。一つのプランで、ライトユーザーから大容量のデータ通信を行うヘビーユーザーまでをカバーする段階的なプランとなる。
これまで同社では、5G対応プラン「Rakuten UN-LIMIT V」を提供してきたが、月額2980円(300万人まで1年間無料)で楽天回線エリア内なら無制限、パートナーエリア内なら5GBまで(制限後は1Mbps通信)利用できるプランとして提供していた。「Rakuten Link」使用時の無制限の音声通話やSMS、2GBまでの海外ローミングなども利用できる点が特徴だ。
今回の新プラン(楽天ではアップグレードと呼ぶ)では、ライトユースをカバーするよう段階制の料金体系を導入。1GBまでは月額無料、1〜3GBまでは月額980円、3〜20GBまでは月額1980円、20GB以上はこれまで通り月額2980円で提供する。従来どおり、パートナーエリアの場合5GB以上利用すると最大1Mbpsに速度制限される。
そのほか、無制限の音声通話やSMS、海外ローミングなどはこれまで通り利用可能。既存ユーザーは、4月1日より自動で適用される。なお、月額無料が適用されるのは1回線まで、2回線以降は月額980円からスタート。300万人まで1年間無料キャンペーンは引き続き展開しており、現在220万契約を突破。残すは80万契約となる。
同社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクが発表した格安20GBのプランと比較し、競争力の高さをアピール。「ネットが使える人には安く、ネットが使えない人は店頭に行かないといけない、高いというのはおかしい。逆デジタルデバイドでは」と述べ、「我々は店頭に行って申し込もうが、ワンプランで平等に提供する」と、MNO3社がオンラインのみの加入に限定しているのに対し、店舗でも加入できる点を強調した。
ユーザーから不満が上がっている楽天回線エリアについても、急ピッチで拡張していると説明。2021年1月現在では全国人口カバー率73.5%、2021年3月末では80%、2021年夏ごろには96%に到達するという。さらに、低軌道の人工衛星から直に電波を受けられる「スペースモバイル計画」の実証実験も開始予定。これが実現すれば、2023年以降、人口カバー率ではない「エリア100%」が実現するとしている。
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