Appleのアプリの透明性に関する新しいポリシーの適用が間近に迫る中、Googleが米国時間1月27日、一部の広告トラッキング技術を同社アプリの「iOS」版から削除し、別のものに切り替えることを明らかにした。「Googleマップ」や「YouTube」といった「iPhone」で人気のGoogleアプリでは、iPhoneユーザーのアクティビティーを追跡するのにIDFAというAppleのツールを利用している。Appleが「iOS 14」で実装する「App Tracking Transparency(ATT)」フレームワークの下では、IDFA対応のアプリをダウンロードしたiPhoneユーザーに対して、トラッキングについて説明し、同意を求める通知が表示されるようになる。
「Appleのこのポリシーが適用され始めると、現時点で当社の複数のiOSアプリが広告目的に使用している、ATTの対象となる情報(IDFAなど)は使用できなくなる」とGoogleは説明。さらに「Appleのガイドラインに従い、それらのアプリにATTのプロンプトは表示しない。当社は、アプリストアで提供している当社のすべてのアプリについて、Appleのガイドラインを理解し、それに従うために鋭意努力している」(Google)
IDFAの使用を制限するというAppleのポリシー変更を受けて、Googleは、同社アプリのiOS版でIDFAを使用し続けて、トラッキングに対する同意をユーザーに求めるポップアップを表示するか、あるいは新しい種類の広告トラッカーに切り替えるかという決断に迫られた。Googleは、「SKAdNetwork」というAppleの別のツールに切り替えると述べた。ただし、このフレームワークは広告主が複数の端末をまたいでユーザーを追跡する能力において有効性が低いと考えられており、GoogleはAppleに改良を求めるとしている。
Googleによる今回のトラッキング技術の変更に関する発表に先立ち、FacebookがAppleとプライバシーポリシーの変更をめぐって対立。Facebookは、2020年12月にAppleに抗議するキャンペーンを展開し、IDFAが使用できなくなれば、同社のユーザーに対して表示されるパーソナライズされた広告が減少すると警告した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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