Twitterは米国時間6月1日、Matt Gaetz下院議員(フロリダ州選出、共和党)が発信したツイートに対し、暴力を賛美するツイートを禁止する同社のポリシーに違反しているとしてこれを非表示にした。削除したわけではなく、「表示」ボタンをクリックすればツイートの内容を表示できる。
Gaetz氏は1日午前、「アンティファはテロリストであることが明らかになったので、中東のテロリストと同じように追い詰めてよいだろうか」とツイートしていた。
Twitterの広報担当者は、このツイートが暴力の賛美に関する同社のポリシーに違反していたため、公共の利益に関する警告を付与したと説明した。
稀なケースだが、Twitterはこれ以前にも、Donald Trump米大統領のあるツイートにも、暴力賛美の警告ラベルを付与するという、同様の措置をとっている。このツイートは、黒人男性のGeorge Floydさんが警察の拘束下で死亡した先週の事件を発端に、ミネソタ州ミネアポリスで抗議活動や暴動が起きたことを受けたもの。Trump氏はこのツイートの中で、抗議活動の参加者を「悪党」と表現し、「略奪が始まる時、発砲が始まる」としていた。
Twitterは、偽情報など有害コンテンツの拡散を防止するための戦略の一環として、ラベルを使用している。偽情報の拡散防止に対してより大きな責任を負うことを求める、世界各国の政府からの圧力を受けているためだ。一方、ツイートにラベルを付与するのは言論の自由に対する検閲だとして、同社を批判する声もある。
Gaetz議員の事務所にコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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