Uber Technologiesは今後、乗客が1時間単位でサービスを利用できるようにする。同社は、1時間あたり50ドル(約5400円)、一度に最大7時間にわたって乗車を予約できる新機能「Hourly」を発表した。
通常、ユーザーはある場所から別の場所へ移動する必要がある際にUberを呼び出す。一方、Hourlyでは複数の用事を片付けたり小旅行をしたりできるという。ただし、いくつか注意点があり、空港への送迎や都市サービスエリア外の移動などはできない。
Uberの乗客オペレーション担当ディレクターNiraj Patel氏は、「乗客にとってより便利な手段を提供するためにHourlyを立ち上げた」「また現在の『ニューノーマル』においてわれわれが前に進む中、ドライバーにさらなる収益機会を提供するためでもある」とコメントした。
Uberは3月初旬に新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、乗車が大きく落ち込んでいる。5月には、投資家との電話会議で、4月中旬までに乗車が最大80%減少したと述べた。Uberはこの状況に対処するため、収益化の新たな手段を模索してきた。「Uber Eats」の宅配サービスへの注力、スクーターや自転車のレンタル事業の撤退、従業員の大量解雇などを実施している。
時間制の予約サービスは、これまでにオーストラリア、欧州、中東などの複数の都市で試験的に提供されてきたが、北米で展開されるのは初となる。
乗客が予約した時間より実際の移動時間が短かった場合でも、予約した時間分の料金を支払わなければならない。また1時間ごとの走行距離制限があり、たとえば一部の都市では1時間あたり40マイル(約64km)の制限がある。乗客が予約した時間を超過する場合は、1分ごとに超過料金が上乗せされる。走行距離制限を上回ると、1マイル(約1.6km)ごとに追加料金が課される。
Hourlyはまず米国の12都市で6月2日から提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス