Googleは米国時間5月28日、ウェブページの全般的な「エクスペリエンス」をより重視して検索順位を調整することを、ウェブ開発者らに予告した。モバイル検索でカルーセル形式の「トップニュース」に表示する項目の決定においても、「エクスペリエンス」の指標をより重視するという。
具体的には、同社が5月に入って発表した指標セットである「Core Web Vitals」を、既存のランキングシグナルに導入する。Core Web Vitalsは、読み込み時間、インタラクティブ性、コンテンツ読み込み時の安定性といった、ウェブユーザーのエクスペリエンスの側面を定量化する。ページエクスペリエンスに対するGoogleの既存の検索シグナルには、モバイルフレンドリー性、閲覧の安全性、HTTPSセキュリティ、煩わしいインタースティシャル広告に関するガイドラインといった側面が含まれている。
この変更は2021年より前に実行されることはなく、Googleは最低でも6カ月前には通知するという。
Googleは、ページエクスペリエンスの最適化を支援する開発者向けツールも更新する。また、「Google Search Console」に専用レポートを提供して、改良できる可能性がある部分をサイト所有者が見つけられるように支援する。
「ページの良質な体験が、優れた関連性の高いコンテンツの存在より重視されることはない。しかし、同様のコンテンツを含む複数のページがある場合は、検索結果の表示においてページのエクスペリエンスがより重要となる」と同社はブログで説明した。
Googleはモバイル検索の「トップニュース」のランク付け指標を更新する一方で、同社のAMP(Accelerated Mobile Pages)フレームワークをサポートしなければならないという、トップニュースの要件を廃止する。
「Googleは引き続きAMPをサポートし、AMPページがある場合は今後もリンクする」(同社ブログ)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」