セキュリティ企業のESETは、1996年リリースの「Windows NT 4.0」以降すべてのWindowsに存在している脆弱(ぜいじゃく)性「CVE-2020-1048」が修正されたと発表した。
この脆弱性はWindowsの印刷スプーラーコンポーネントに存在し、詳細を解説したセキュリティ研究者のYarden Shafir氏とAlex Ionescu氏は「PrintDemon」と呼んでいる。同コンポーネントは印刷ジョブを管理しており、この脆弱性が悪用されると権限昇格されてしまうそうだ。
Microsoftによると、権限昇格の結果、攻撃者に任意のコードが実行され、プログラムのインストール、データの変更や削除、すべての権限を持つアカウントの新規作成などが可能になるという。ただし、遠隔地からは攻撃できない、としている。攻撃するには、狙ったシステムにログインして、特殊なスクリプトかアプリケーションを実行する必要があるからだそうだ。
問題の脆弱性は、Windows 7/8.1/10とWindows Server 2008/2012/2016/2019に存在する。Microsoftは、サポートを終了させていないバージョンのWindowsに限り、5月の修正プログラムで対策している。
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