大作ぞろいだ。小学生の「自学ノート」の図鑑ということで、さまざまな学年の小学生が、自ら興味を持って調べて分かったことを、絵や図、文章などを駆使してノートにみっちりまとめた作品の数々を堪能できる。先の見えない昨今、子供たちの飽くなき探究心とわくわくが、ノートからあふれ出るパワーとなって、大人にも力を与えてくれる。
前半は、動物や昆虫など、さまざまな生き物や物事を対象にして作成された、ノートの数々がカラーで紹介されている。ノートの中だけでは収まらない、その対象に対する「好き」「面白い」という気持ちが爆発していて、一目見た瞬間に圧倒される。後半は、自学ノートを自分の生徒たちにも作ってもらうための工夫と、評価方法および評価にあたっての注意点などが、教師に向けて書かれている。
図鑑に載っているような「『自学ノートを見せるだけ』で、子供たちのノートの書き方が変わる」とあるが、これは、固定観念に縛られた大人にも効果的なのではないか。縦のものは縦に使う、というような習慣が身についてしまっている私のような大人の目には、自由な発想と探究心に突き動かされて、情熱のままに描かれた作品を見ることが、いかに新鮮に映ることか。Kindleでも読めるが、PC版のKindleアプリを使うなど、なるべく大きな画面で見開きで見ることをお勧めする。
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