DJI JAPANは4月28日、個人向け新型ドローン「Mavic Air 2」を発表した。価格は、ベーシックモデルが税込10万5600円、ショルダーバックやバッテリー3個、充電ハブなどをセットにした「Fly Moreコンボ」は税込13万2000円。なお、重量は570gであり、改正航空法の対象となる。
Mavic Air 2は、2018年1月に発表された「Mavic Air」の後継モデルで、映像撮影、飛行性能など全体的にスペックが底上げされている。カメラは、1/2インチCMOSセンサーを搭載し大型化。画素数も4800万画素に引き上げられた。4K/60fps、120Mbpsでの撮影に対応。HDR動画、1080p/240fpsのスローモーション、8Kのハイパーラプスも撮影可能だ。もちろん、映像を安定化する3軸ジンバルを引き続き搭載する。
静止画撮影もアップデートされており、4800万画素での静止画撮影に対応。さらに、隣り合う4つのピクセルを混合して高感度性能を引き上げた1200万画素の画像を生成するクアッドベイヤーに対応。露出の異なる7枚の写真を撮影・合成するHDR写真のほか、写真を複数枚撮影し、合成して低照度下での撮影を可能にする「ハイパーライト(iPhoneのナイトモードと同様の機能と推測される)」、夕焼け・青空・草地・雪・森林という5つのシーンカテゴリーを認識し、設定を最適化して色彩やディティール、色調を調整する「シーン認識」も搭載する。
新しいモーターと電子速度コントローラー、強化されたバッテリー技術により、最大34分の飛行を実現。DJIの独自伝送技術「OcuSync 2.0」では、2.4GHzと5.8GHz(日本では2.4GHzのみ)の両周波数帯に対応するほか、ビデオフィードにノイズが入らないよう干渉防止技術を内蔵。ドローンから最長10km(日本では6km)離れた距離でもHD動画の伝送が可能という。
自動操縦機能として、「フォーカストラック」を搭載。被写体を選択すると自動追跡する「ActiveTrack 3.0」では、最新のマッピング技術と新しい飛行経路アルゴリズムにより、被写体認識や障害物回避の性能が向上。被写体とMavic Air 2が何らかの物体で一時的に遮られた場合でも再補足できるという。また、特定の被写体周辺で自動化された飛行経路を設定できる「Point of Interest 3.0」、ドローンを自由に操作しても被写体を捉え続ける「Spotlight 2.0」を搭載する。
操縦支援システムとして「APAS 3.0」を搭載。進む方向に障害があった場合、本体前後に内蔵された障害物センサーにより、障害物の周辺や上下に新たな経路を作成して衝突を回避できるほか、3Dマッピングを使用することでスムーズな飛行アシストを実現。本体下部のセンサーと補助ライトにより、低照度環境での離発着陸がスムーズになったという。また、空港などリスクの高い場所にドローンが入らないようにするためのGEOフェンスも装備されている。
さらに、DJIの一般向けドローンとしては初めて、他の機体が近くにいることを操縦者に警告する「AirSense」などを搭載。AirSenseは、ADS-Bという航空技術を用いて、付近を航行中の飛行機やヘリコプターから信号を受信。ドローン操縦者に位置を通知する。
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