その動画は長さが18秒しかないが、15年前にオンライン動画革命の火蓋を切ったものだ。4月23日は、最初のYouTube動画が公開されてから15周年にあたる。動画では、共同創設者のJawed Karim氏が、サンディエゴ動物園でゾウの檻の前に立っている。
かつてないほど印象的な動画というわけではない。
Karim氏は「ほら、僕たちはえーっと、ゾウの前にいる。ゾウがクールなのは、鼻が本当に、とても、すごく長いところだ。クールだな。言うべきことはそれだけだ」と語っている。
シンプルかつ要を得た言葉……かもしれない。この歴史的な動画は、9000万回以上再生されている。もちろん、サイトでトップの人気動画とは比べものにならない。再生回数が最も多いのは、2017年に公開されたLuis Fonsiの楽曲「Despacito」のミュージックビデオで、67億回以上再生されている。
Karin氏は、同じくPayPal出身のSteven Chen氏、Chad Hurley氏とともにYouTubeを創業。Karin氏はかつて、YouTubeを立ち上げようとしたきっかけの1つは、2004年のスーパーボウルでJanet Jacksonさんの衣装が想定外の事態になった際の映像を見たくなったが、オンライン上で見つけられなかったことだと語っていた。2005年に動物園の動画を作ったわずか1年後、Karin氏らはYouTubeを16億5000万ドルでGoogleに売却した。
YouTubeの統計によると、毎月20億人以上のログイン済みユーザーがYouTubeを訪れ、1日当たりの動画視聴時間は10億時間を超える。
動物園の動画は今でも、Karin氏のYouTubeチャンネルで公開されている唯一の動画となっている。動画とともに掲載されたメッセージには「登録者が1000万人になったらすぐ動画をアップデートするよ!」とある。もしこれが本当にKarin氏の計画なのであれば、急がなくても大丈夫だ。現時点でこのチャンネルの登録者は79万5000人に留まっている。これに対し、スウェーデンのユーチューバー「PewDiePie」は1億400万人以上の登録者を獲得している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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