引越革命は3月31日、引越作業時に作業員の体にかかる負荷の軽減を目的に、パワードスーツを導入すると発表した。ロボット型とアシストスーツ型の2機種を採用する。導入開始は4月5日。
引越は、荷物を人の手で積み降すという作業が必須で、作業環境は旧態依然としているとのこと。最近は冷蔵庫、ドラム式洗濯機、テレビなどの家電の大型化により作業負荷が増しており、ドライバー不足とともに人手不足も課題になっている。
パワードスーツの導入は、数年前から検討されていたが、「玄関やエレベータの出入り」「階段での上げ下ろし」など引越作業の複雑さからその適合性について課題があり、さらに1台数十万から200万円程度とされる価格も問題になっていたという。今回、パワードスーツの軽量化とともに、量産化により1台数万から60万円程度の価格で導入できる環境を受け、導入に踏み切ったとしている。
3月11~22日のテスト期間では、トラック1台あたり2人作業において平均15%の作業時間の短縮を実現しているケースもあったという。
採用するパワードスーツは、ATOUN製で、ロボット型で空港の荷物運搬や建設現場で実績のあるスーツと、エアーを利用し動力を使わないアシストスーツ型で介護や農作業で使われているスーツの2つ。10秒程度で機器の着脱ができ、重量も4Kg弱と軽量。作業に常備することやトラックに常設することも可能としている。
現在、ATOUNでも引越し業界に向けて積極的な取り組みを始めているとのこと。引越革命では、2020年内に30台程度の導入を予定する。
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