レノボ・ジャパンとNTTコミュニケーションズは3月3日、「児童生徒一人一台コンピュータ」の実現に向けた「GIGAスクール構想」をサポートする小中学生の学習向けPCと、クラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」、端末管理ツールをパッケージ化した「GIGAスクールパック」を共同で開発したと発表した。同日より申込受付を開始する。想定販売価格は、1台4万4990円(税込)。
GIGAスクール構想により、「児童生徒一人一台コンピュータ」の環境整備が大きく前進し、これにより「多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びを実現する」など、さまざまな効果が期待されている。
その一方で、授業形態の見直しや、情報機器の適切な取り扱いなど、教育現場で真にICTを利活用するための十分なサポートも喫緊の課題となっている。
NTTコミュニケーションズはこれまでも、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって教育現場を革新する「Smart Education」の実現に向けて、学校のICTインフラ整備などのソリューションや、クラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」を提供してきた。
また、レノボ・ジャパンも、豊富な教育向け端末をラインアップするとともに、「GIGAスクール構想の実現 標準仕様書」に対応したICT端末として、Chrome OSを搭載した回転型マルチモード2 in 1「Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen」(税別4万8000円、3月発売予定)や「Lenovo 500e Chromebook 2nd Gen」(税別5万8000円、3月発売予定)、10.1型タブレット「Lenovo 10e Chromebook Tablet」(税別5万2000円、3月発売予定)。さらにWindowsを搭載した回転型マルチモード2 in 1「Lenovo 300e 2nd Gen」(価格未定、4月以降発売予定)の4モデルを3月3日に発表している。
なお、「Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen」と「Lenovo 500e Chromebook 2nd Gen」は、普通教室での利用に適した11.6型回転型マルチモード2-in-1。従来モデルからCPUをリフレッシュして、パフォーマンスが向上した。
新たに教育ICT端末に追加された10.1型のLenovo 10e Chromebook Tabletは、薄型軽量で持ち運びやすさを追求。また、OSにWindowsを搭載した11.6型回転型マルチモード2-in-1「Lenovo 300e 2nd Gen」は、ChromeのほかにWindows 10モデルも選択できる。
いずれのモデルも、机からの落下や屋外授業での使用を想定。MIL規格準拠の高い堅牢性を実現している。イン・アウト2つのカメラを備え、課外授業での撮影時にも活用可能。
加えて、Lenovo 500e Chromebook 2nd Genには、Lenovo 電子ペン、Lenovo 300e 2nd GenにはActive Penが付属する。
今回受付を開始するGIGAスクールパックは、端末にLenovo IdeaPad D330または、Lenovo 300e Chromebook 2nd Genを採用。クラウド型教育プラットフォームのまなびポケットの基本機能(シングルサインオン、学習履歴管理等)に加え、授業支援システム、学習コンテンツ、授業記録システムを提供。
さらに、教育現場への導入を円滑化するため、オンライン研修をセットにしている。
このほか、端末の設定やセキュリティ管理などを一括で行う端末管理ツールや、東京書籍とレノボ・ジャパンが共同開発した学校用プログラミング教材「みんなでプログラミング」(Webアプリ)、特別学習コンテンツとしてクリエイティブツール「Adobe Spark」が利用可能となっている。
今後両社は、全国の小中学校へのGIGAスクールパックの提供を通じ、教育現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むという。例えば、教育現場から得られる生徒の学習データや校務データなどを安心安全に活用し、個々の生徒に適した学習環境を提供するなど、教育領域における新たな価値創造を進める。
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