三菱電機は1月20日、同社のネットワークが第三者による不正アクセスを受け、個人情報と企業機密が外部に流出した可能性があると発表した。同社によると、2019年6月28日に社内端末の不審の挙動を確認後、外部からのアクセスを制限するなどの対策を実施したという。
発表までに約6カ月を要した理由として、同社広報部は、不正アクセスを確認する中でログと通信記録が攻撃者によって消されていたこともあり、「調査範囲が非常に広くて時間がかかった。順次調査を進めているなかで明らかになることもあり、把握できたのは最近になって」としている。全貌が判明した時期についてはコメントできないという。
また、社内調査の結果、防衛・電力・鉄道などの社会インフラに関する情報や、機密性の高い技術情報、取引差に関わる重要な情報は流出してないとしているほか、現在までのところ、今回の件に関する被害や影響は確認されていないという。しかし、流出した情報の中には、金銭は絡まないものの過去の採用応募者や従業員の氏名や連絡先なども含まれており、共同通信によると8122人分の個人情報が流出したと報じている。
なお、三菱電機によると、調査内容の詳細について今後発表する予定はないとしている。
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