Twitterは12月24日、アニメーションPNG(APNG)ファイルをツイートに追加できないようにすると発表した。APNGは自動再生設定を配慮しないため、「てんかんのある方を含む、動きや点滅する画像に敏感な方々の安全」のための措置だという。
同社によると、Twitter内のバグにより複数のAPNGファイルを追加できるようになっていた。「APNGは、セーフガードを無視し、アプリとお使いのデバイスのパフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。本日のバグ修正によりAPNGによるアニメ化は無効になります」とTwitter Supportがツイートで明らかにした。
過去にTwitterに投稿された既存のAPNGファイルは削除されずに残るが、APNGファイルの新たなアップロードができなくなる。Engadgetの報道によると、Twitterは、バグを使ってAPNGファイルを悪用した実例を把握していないが、その可能性を排除するために措置を講じたと述べたという。
米てんかん財団が、同財団のアカウント名とハッシュタグを使って閃光や点滅する光を投稿する攻撃に対し、米国の法執行機関に刑事告発したと発表してからすぐに、Twitterは今回の措置を講じた。同財団は、この攻撃がてんかんに苦しむ人々に発作を起こさせることを目的にしたものだとしている。
てんかん財団によると、攻撃はNational Epilepsy Awareness Month(全米てんかん啓発月間)にあわせたタイミングで行われたという。この期間は、てんかん患者が同財団のTwitter投稿を追う可能性が高くなる。
てんかん財団で法的擁護の責任者を務めるAllison Nichol氏は、「こうした攻撃は、てんかんや発作を抱えた人たちの集会にストロボを持ち込み、発作を誘発して参加者に深刻な害をもたらそうとするのと何ら変わりはない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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