ヒアラブルデバイスを展開するネインは12月11日、パイオニアと資本業務提携を締結したと発表した。ネインが持つ独自の音声UI技術を車載モビリティに応用していく。
ネインは、2014年に設立。音声通知に対応したB2C向けヒアラブルデバイス「Zeeny」を企画、開発、販売しており、Zeenyで培った技術を応用したアプリ・サービスをこれまで国内外の多くの音響機器メーカーに提供している。
10月には、高砂熱学工業との出資による協業を発表しており、本ラウンドにおける資金調達額は総額2.6億円。働く場面で手が離せない、目が離せないフィールドワーカーに音で直感的に情報を伝えるソリューションを提供する「フィールドワーカー支援事業」と3Dセンシング、コンピュータービジョンによる位置測位技術を新たに開発することで、より正確、直感的、カスタマイズされた情報配信ができる「旅行者向けAR情報配信サービス」の事業拡大などを進めていく計画だ。
パイオニア CTrOの坂本雅人氏は「ネインが保有する技術と事業アセットがパイオニアの今後の成長に貢献することを期待し、投資を決めた。今回の提携により変革推進を加速するとともに、有効アセットの相互サポートにとどまらず、共に事業成長を目指していきたいと考えている」とコメント。
ネイン 代表取締役の山本健太郎氏も「スタートアップとしての社会課題解決にかける熱意、実行スピード、実現するために掘り下げてきた技術と、大企業の技術アセット、知財、豊富な人材などを互いに補完しあえる業務提携をしていく。これにより、互いに成長し、世界と戦えるテクノロジーを作り上げられると考えている。この流れが加速することで、グローバルに戦える日本企業から生まれる流れを先導していきたい」としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」