セルシスは12月5日、イラスト制作アプリ「CLIP STUDIO」のiPhone版をグローバルで提供開始した。価格は、イラストのみのPROが月額100円、マンガやアニメ制作も可能なEXが月額300円。
クリスタことiPhone版CLIP STUDIO PAINTを簡単に動画でまとめてみました。 pic.twitter.com/VnnOngxc7K
— 山川晶之 (@msyamakawa) December 5, 2019
CLIP STUDIO PAINTは、「クリスタ」という愛称でイラストレーターやマンガ家、アニメーション制作で広く使われているイラスト制作アプリ。iPhone版では、すでに提供されているPC版やiPad版と同一の機能を搭載しつつ、UIをiPhone向けに最適化。PC/iPad版とクラウドでのデータ共有が可能で、作成途中のデータをiPhoneで読み込んだり、iPhoneで作成したデータをPC/iPadに移して作業することもできる。
強力な手ブレ補正を実装しており、Apple Pencil未対応のiPhoneでもきれいに描画できる。さらに、3D Touch機能を搭載したiPhoneであれば、筆圧がそのまま描画に反映されるという。なお、ワコムなどが提供しているiPhone用のスタイラスペンでも、3D Touch搭載モデルであれば筆圧を反映することできるが、iPhone 11シリーズなど3D Touch未搭載モデルは、指・スタイラスペンともに反映されない点に注意したい。
iPhone版でもブラシや背景など4万点以上の素材が利用可能。イラストのパターンから自動で色塗りする「自動彩色機能」を搭載するほか、iPhoneのカメラで撮影した写真を背景に加工可能。さらに、iPhoneで撮影したものも含め、人物写真のポージングをAIが判別し、CLIP STUDIO PAINT内の3Dモデルにトレース可能。3Dモデルのため、角度を変えながらポージングを確認でき、イラストを描く際の参考にすることができる。
未契約でも毎日1時間までは無料で利用可能(アプリ画面上部にタイマーがあり、残り時間を表示する)。PROユーザーであればEXの機能を1時間だけ無料で使うといったこともできる。無料時間は、CLIP STUDIOのポイント「CLIPPY」を使って延長でき、30CLIPPYで1時間延長可能。同社では、アプリの提供を記念し、ログインボーナスとして1日1回15CLIPPYを付与するキャンペーンも期間限定で実施する。
動作環境は、必須メモリが2GB以上、4GB以上を推奨。また、ディスプレイサイズは、5.5インチ以上のモデルを推奨している。高解像度のイラスト・漫画などは、iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max 、iPhone XS、XS Max。標準的なサイズのイラスト・ウェブ用のマンガには、iPhone X、XR、iPhone 8 Plus、iPhone 7 Plus、iPhone 6s Plus。ウェブ用のイラストなどであれば、iOS 13.1が動作するiPhone、iPod touch(第7世代)としている。
【12月5日12時20分追記】記事初出時、3D Touchモデル未搭載モデルでも、筆圧を再現する機能を搭載していると表記しておりましたが、正しくは未搭載のため表現を修正いたしました。おわび申し上げます。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」