LINEは11月28日、最新スポットを投稿・検索できる「LINE STEP」を、2020年1月31日で終了すると発表した。2019年7月に提供開始したサービスで、ローンチから7カ月弱で閉じることになる。
このサービスは、近所のカフェから旅行先まで、最新スポットを投稿できる写真投稿アプリ。こうした投稿をもとに話題のスポットを検索でき、写真だけでなくユーザーレビューやルートなどの情報も一度に確認することが可能。また、「アートにふれる」、「デートにおすすめ」、「ちょっぴり贅沢」といったテーマごとに選択できるなど、予定を立てやすくする機能を搭載している。
さらに、写真加工フィルターや動画作成機能も搭載しており、スポットでの思い出を記録できたほか、投稿内容のいいね数や訪問者数をもとに、ユーザーランキングを算出する「STEPマイルReward Program」を導入。ランキング上位に入ると、月20万円以上の「LINEポイント」に交換できる「STEPマイル」を受け取ることができた。
11月30日以降、リワードプログラム、ランキングプログラムによる新規STEPマイルの付与が終了。2020年1月15日は、保有STEPマイルをLINEポイント交換への最終締め切り日となる。なお、これまでに投稿した内容のダウンロードは不可となっており、サービス終了以降はページの閲覧ができなくなる。また、投稿したコンテンツはLINE CONOMIなどのサービスで利用する可能性があるため、必要であればSTEP内で削除するように案内している。
このサービスは、ブロックチェーンを活用し、サービス活性化に貢献したユーザーに還元することで、継続的にサービスを発展させる「LINEトークンエコノミー」構想で発表されたもの。当初は5アプリが紹介されていたが、2019年8月末には未来予測プラットフォーム「4CAST」、9月末にはQ&Aサービス「Wizball」が終了している。LINE広報部によると、残り2つのリアルタイム画像検索アプリ「Pasha」や、グルメ投稿サービス「CONOMI」(元tapas)については今後も継続するとしている。
なお、5アプリとも本来はブロックチェーンと接続されたDAppsとして紹介されていたが、LINEとしては時期を見て実装するとのことで、今のところ「on-chain」化されていない。
終了する理由として広報部は、「LINE STEPは、今年のLINEカンファレンスでも発表させていただきました通り、LINE内の検索という大きな枠組みを展開していく上で、「人」と「場所」にフォーカスしていく、いちサービスとしてスタートいたしました」としつつ、「スポットを中心としたコンテンツをユーザー自身にアップしていただき、その情報をみなさんで共有して楽しいでいただいたおりましたが、ローカルサービスをさらに大きな枠組みとして進めていくために、選択と集中を行いリソースを既存サービスや新サービスの開発・運営に当てるべきと判断し、終了という判断をさせていただきました」とコメントしている。
【11月28日20時25分追記】記事初出時、LINE STEPをDAppsとして紹介しておりましたが、まだ「on-chain」化されておらず、厳密にはDAppsではないため、表記を修正しました。お詫び申し上げます。
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