配車サービスを展開するUberの2人の共同創設者が、保有する大量の同社株式の一部を手放した。米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、Travis Kalanick氏はこの2週間で3300万株近くを売却したという。これは同氏が所有するUber株式の33%以上だ。1株29ドルという米国時間11月19日の株価で換算すると、8億8500万ドル以上(約960億円)に相当する。それよりは少ないが、Garrett Camp氏も51万株(およそ1377万ドル:約15億円相当)を売却した。
Uberの投資家と従業員は、新規株式公開(IPO)のロックアップ期間が終了した2週間前に、初めて保有株式を売却できるようになった。初期投資家らの多くが、購入した株式をそのまま保有すると述べたが、大量の株式が市場に放出されて、Uber株価は過去最安値を記録した。
それ以降、同社の株式は27ドル前後で取り引きされている。IPO価格の45ドルよりも約40%低い。同社の時価総額も、株式公開前の760億ドルから、19日現在で約460億ドルまで急落している。
Uberは公開企業になってから険しい道のりを歩んでいる。5月の上場以降、株価は下落し、3人の取締役が辞任し、多数の幹部が退職した。最高製品責任者のManik Gupta氏も11月18日、退職することを明らかにした。またUberは、3度の人員削減で従業員の約5%を解雇している。
Kalanick氏とCamp氏が株式を売却した理由は不明だ。両者ともコメントを控えた。なお、2人はすでにUberを退職している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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