千葉県災害対策本部は9月22日、台風15号の被災者を対象とし、生活再建などに関する問い合わせに24時間自動で回答できるよう、AIチャットボットを活用したLINE上での情報提供を開始したと発表した。
同チャットボットは、スマートフォンやタブレットで入力した問い合わせに対し、AIが会話形式で応答することで、罹災証明(災害による被害の程度を証明する書面)や住家被害認定など生活再建などに必要な情報やライフライン情報を提供するもので、防災科学技術研究所との包括協定に基づく協力によって実現したもの。
チャットボットの導入により、ユーザーのニーズに合わせて24時間いつでも回答でき、市町村の窓口や電話の混雑緩和といった効果を期待しているという。同機能は、LINE傘下のLINE Fukuokaが開発した、災害時の情報提供を目的とした「災害時モード」に似た機能となる。
なお、千葉県によると、9月24日夜から25日朝にかけて、チャットボットが応答しない不具合が発生したものの、現時点では復旧し、正常に利用できる状態になったという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス