トヨタ自動車は9月17日、12代目となる新型「カローラ」と、「カローラ ツーリング」を発表。あわせて、「カローラスポーツ」の一部改良も発表した。
新カローラ3車種では、国内トヨタ車として初めて「ディスプレイオーディオ(DA)」を搭載。全グレードで標準装備とする。スマートフォンとの連携や、音楽、ラジオアプリなどがDAから操作が可能となる。また、標準搭載する「SmartDeviceLink(SDL)」対応車載器と「LINEカーナビ」との連携が、発売日より可能となっている。
LINEのAIアシスタント「Clova」の技術を活用したLINEカーナビにより、話しかけての目的地設定や、音楽再生、家電操作、LINEメッセージの送受信といったLINEの各種サービスが、スマートフォンの画面を見ることなく使用できる。さらに、トヨタの走行データを用い、走りやすい道案内や高精度な到着時刻予想、最新地図データへの自動更新などを実現する。
コネクテッドサービスの車載通信機(DCM)も標準装備。遠隔ドアロックやオペレーター対応などに対応するトヨタのコネクテッドサービス「T-Connect」が、基本利用料を5年間無料で利用できる。また、オプションサービスに加入することで、「Apple Carplay」「Android Auto」との接続にも対応。DAを通じてスマートフォンのアプリが使用できるようになる。
車両の性能としては、新世代のプラットフォームであるTNGAプラットフォームを採用し、低重心なシルエットを実現した。一方で、車体は国内専用設計であるナローボディとして設計。ミラー格納時の車幅や、最小回転半径、ドア開け幅などを従来型と同等数値とし、日本国内の狭い使用環境にも配慮している。
カローラとカローラ ツーリングでは、3つのパワーユニットを採用。ガソリンエンジン車の6速マニュアル「i-MT」仕様「WxB」グレードを除き、エンジンを従来の1.5リッターから1.8リッターへ変更。シームレスな加速感を実現する。変速時に自動でエンジン回転数を合わせるi-MTを搭載したマニュアル車では、1.2リッター直噴ターボエンジンを搭載する。ガソリンエンジン車は全グレードがFFだが、ハイブリッド車ではFFと4WDを全グレードで設定する。カローラスポーツでは従来通り、ガソリン車全グレードで1.2リッターターボエンジン、ハイブリッド車全グレードで1.8リッターエンジンの設定となる。
予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」も標準装備。ブレーキの踏み間違い防止や衝突軽減ブレーキといった安全機能や、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールなどの運転支援機能が、全てのグレードで使用できる。
カローラは、1966年の初代発売以来、4,750万台の販売累計台数を誇るロングセラーカー。今回の新型カローラは、従来のセダンタイプ「カローラアクシオ」、ワゴンタイプである「カローラフィールダー」の後継モデルとなり、トヨタの次世代プラットフォーム「TNGAプラットフォーム」をベースにフルモデルチェンジとなった。なお、従来モデルのカローラアクシオ、カローラフィールダーは新型カローラと併売するとしている。トヨタ初のコネクテッドカーとして2018年に発売したカローラスポーツとあわせ、新世代のセダン、ワゴン、ハッチバックの各タイプを展開する。
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