非営利業界団体のWi-Fi Allianceが米国時間9月16日、「Wi-Fi CERTIFIED 6」プログラムを開始した。この認定プログラムは、次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ax」を採用するデバイスが、定められた標準を満たしていることを保証するものだ。プログラムに参加したメーカーは、自社製品のパッケージに小さな認定バッジをつけることになる。
このバッジがメーカーにとって重要な理由は、自社製品が「Wi-Fi 6」(802.11axの消費者向けの呼称)に対応していて、Wi-Fi 6がもたらすスピーディーな新機能をすべて利用できることを消費者に伝えられるからだ。また、この新規格の採用に踏み切るタイミングをうかがっていたメーカーにとって、認定プログラムの開始は採用へのゴーサインとなる。すでに複数のWi-Fi 6ルーターが市場に出回り、サムスンの「Galaxy S10+」やAppleの「iPhone 11」といった主要なスマートフォンがWi-Fi 6をサポートしていることを考えると、今回のプログラム開始は待望のゴーサインだ。
「われわれは本日、『Galaxy Note10』が世界で初めてWi-Fi CERTIFIED 6の認定を受けたスマートフォンとなったことを正式に発表する」と、サムスンのITおよびモバイルコミュニケーション部門バイスプレジデントでテクノロジー戦略グループ長のInkang Song氏は述べている。
Wi-Fi CERTIFIED 6プログラムは、認定を受けたデバイスが、「Wi-Fi 5」を大きく上回る速度を実現するWi-Fi 6のアップグレード機能をすべてサポートしていることを保証するものだ。そうした機能には、Wi-Fi 6ルーターが1つのチャンネル内で複数クライアントに同時にサービスを提供することができるOrthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA:直交周波数分割多元接続)などが含まれる。
It’s here: Wi-Fi CERTIFIED 6 from Wi-Fi Alliance is now available, bringing advanced capabilities for greater overall #WiFi network performance. Learn more about an exciting new Wi-Fi era here: https://t.co/oodCLsQrIB pic.twitter.com/pNTyPPNskM
— Wi-Fi Alliance (@WiFiAlliance) 2019年9月16日
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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