農業総合研究所は9月12日、レシピ動画サービス「kurashiru」を運営するdelyと業務提携契約を締結したと発表した。
農業総合研究所は、全国約8500名の登録生産者と都市部を中心とした約1400店舗のスーパーマーケットをITでダイレクトにつなぎ、独自の情報・物流・決済のプラットフォーム構築による、農産物流通システムを展開している。
同契約に基づく取り組みの第1弾として、同社で取り扱う一部の商品に、「kurashiru」のレシピ掲載シールを付け、9月14日より阪急オアシス 桃山台店(大阪府吹田市)など一部スーパーマーケットでの販売を開始する。実施店舗は、順次拡大予定。
同社は、「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」ことをビジョンに掲げ、全国の生産者と提携し、顔が見える新鮮な農産物を都市部スーパーマーケットでダイレクトに販売できる仕組みを提供している。
以前より、商品の購入者から「どのように食べたらよいか?」といったレシピを求める声があり、実際に商品にレシピを付けると、販売率が上がるという傾向が確認できていたという。しかし、レシピの内容や商品にレシピを付けるかどうかの判断は生産者に任せていたため、コンテンツにばらつきがあり、また生産者の出荷コストが嵩むなどの課題によって、レシピ付き商品は限定的となっていた。
今回、3万2000件以上のレシピを提供する「kurashiru」とタイアップし、同社の一部商品にレシピ掲載シールを貼付する取組みを開始した。
これにより、顔が見える新鮮な農産物という強みだけでなく、良質なレシピ提供という付加価値の提供が可能となった。同社では、同取組みを通じて、商品の魅力度をさらに高め、販売促進による流通総額の拡大を目指す。
また今後は、両社の強みやノウハウを共有化することで、それぞれの事業拡大に向けて努めるほか、反響をみながら同社の取り扱うすべての商品に対して「kurashiru」のレシピを展開していく予定。
また、同社登録生産者の「作ったからこそわかる美味しい食べ方」をレシピ動画にしたコーナーを作成していく予定だという。
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