5Gの普及が徐々に進む中、スマートフォンは次世代ネットワークへの対応に必要な能力を備えなければならない。ゆえにNokia Bell LabsとAdvanced Materials and BioEngineering Research(AMBER)は、スマートフォンを重くすることなく端末のバッテリー持続時間を2.5倍にする可能性がある新たな電池技術を開発した。
6月20日付けのプレスリリースによると、Nokia Bell LabsとAMBERの研究者らはこの技術設計を保護して商業化を始めるために特許を出願したという。
「より小さなスペースにより大きなエネルギーを詰めることによって、この新たな電池技術は5Gとネットワーク化された世界全体に多大な影響を及ぼすだろう」と、このプロジェクトの主任調査員の1人でNokia Bell LabsのテクニカルスタッフであるPaul King氏は述べた。
この新技術はさらに、再生可能エネルギー供給網や消費者サービス、産業用IoTにも役立つ。供給網は、風力や太陽光による発電量の大きな変動に対応できるようになるかもしれない。エネルギー関連のコンサルティング企業Wood Mackenzieが2月に発表した調査結果によると、100%再生可能システムのエネルギー貯蔵は、今日のシステムに比べて25倍大きくなる可能性がある。効率的で充電が速い、コンパクトなエネルギー貯蔵はこれらの難題においてこれまで以上に不可欠になっていると、この調査結果には記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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