iRobotは、最先端のロボット掃除機2機種を発表した。1つ目は同社のフラッグシップ製品でもあるロボット掃除機の「Roomba S9+」で、価格は1299ドル(約14万2000円)だ。もう1つは、床拭きロボット「Braava」シリーズの新製品「Braava Jet m6」。499ドル(約5万5000円)だ。
この2つのロボット掃除機は、よりスマートになり、より高度な掃除機能を手に入れただけではない。iRobotによると、これらの新しいロボットは連携して動作するように設計されており、Roombaが最初に起動してゴミを吸引し、その後Braavaに拭き掃除を指示するという。目標は、人間が床を掃除する方法を再現することだ。
ロボット掃除機の価格は近年、低下している。ベーシックな機能のモデルなら200ドル台で手に入るというのに、Roomba S9+にはその5倍、Braava Jet m6にはその2倍近い値段が付いている。iRobotは、それにふさわしい利便性を提供できるとしている。
2018年に発表されたRoomba i7+と同様、Roomba i9+はクリーンベース(自動ゴミ収集機)に対応し、掃除のたびに紙パックにゴミを自動で排出して、そこで充電する。
クリーンベースではダスト容器30杯分ものゴミを収納できる大きな使い捨てのパックを使用するので、ゴミ捨ての手間が省ける。また、集めたゴミはそのまま捨てられる。
Roomba S9+ではデザインも見直された。このモデルでは、従来の円形ボディをやめ、半円形のシャーシを採用。ライバルのNeatoの「D」の形の製品を想起させるデザインだ。Neatoはこのデザインのほうが、部屋の隅の掃除に適していると述べている。
Roomba S9は、さらに上を目指す。同掃除機には、iRobotが部屋の隅を念入りに掃除するための、「PerfectEdge」と呼ぶ技術が搭載されている。
iRobotによると、Braava Jet m6は、これまでで最も大きく、最もタチの悪い床拭きロボットだという。従来のBraavaとは異なり、自動でホームベースに戻って充電する。iRobotはまた、同社の掃除機「Roomba」と同じインテリジェントなフロアマッピング技術を備えるとも述べている。つまり、Roombaの上位機種と同じように、同じ階の複数の部屋をカバーできるということだ。
これを実現するため、m6は大きめのタンクを備え、ドックに自ら戻って充電したら掃除を再開して、タスクを完了できるようにした。Braavaのタンクには水か洗浄液を入れる。iRobot社製の洗浄液は、固い表面に光沢を与え、心地よい香りがする。
また、Braava Jet m6とRoomba S9+は同じiRobotモバイルアプリと連携するので、協調して床を掃除してくれる。利用者はアプリで簡単なタップ操作を行い、2台のマシンを使って清掃したいエリアを指定できる。
米国とカナダでは、iRobotのウェブサイトで両製品をすぐに購入できる。小売店では6月9日から発売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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