HPは米国時間5月27日、次世代の「VR Backpack」を発表した。このバックパック型のウェアラブルPCは、ロケーションベースのエンターテインメント分野、建築、訓練のユースケースをターゲットとしている。
HPの新製品発表担当ディレクターのAnu Herranen氏が報道陣に述べたところによると、HPはこの新しいバックパックを3月に発表したVRヘッドセット「Reverb」を組み合わせることで、「VRの制作と消費の両方に対応する究極のソリューションを提供する」という。
2年強前にVR分野に進出した後、同市場で包括的な製品ラインアップを発表し、多くの提携関係を構築してきたため、「HPは商用VR市場を攻略し、先頭に立てる立場にある」とHerranen氏は述べた。
アップデートされたVR Backpackは第8世代のIntel「Core i7」とNVIDIAの「GeForce RTX 2080」を搭載しており、前世代に比べて、パフォーマンスが30%、グラフィックス性能が25%向上しているという。
最新のVR Backpackは、改善された人間工学とバッテリー管理、動きやすさを提供する。Herranen氏によると、フリーローミングでケーブルのない体験は、HPがターゲットにしている業界にとって重要なことだという。訓練のシナリオでは、顧客は初動対応者などの人々を危険度の高いシナリオで訓練するとき、自由に動けなければならない。建築においては、自由に動けることが大規模な製品ワークフローの助けになる。ロケーションベースのエンターテイメントでは、顧客は没入型の体験を強く望む。
HPは建築家やデザイナー、そのほかのクリエーターを対象とする新しい「ZBook」PCも発表した。「ZBook 15 G6」と「ZBook 17 G6」は次世代のNVIDIA「Quadro RTX」グラフィックスを搭載する。プロセッサーは、第9世代Intel「Core」かIntel「Xeon」のいずれかを選択可能だ。どちらのZBookも工具不要で拡張することが可能で、メモリーやストレージを簡単にアップグレードできる。ZBook 17 G6は、シミュレーションやGPUレンダリングに使用することが可能だ。カラークリティカル(色が重要)なワークフローのために、100%のDCI-P3を実現した世界初の17インチのモバイルワークステーションディスプレイも備える。
HPは強力なエントリークラスのワークステーションである「HP Z1 Entry Tower G5」「HP Z2 Mini G4」「HP Z2 Small Form Factor G4」「HP Z2 Tower G4」も発表した。HP Z2 Towerは再設計により、前世代に比べて、グラフィック性能が2倍に強化され、処理能力が41%向上している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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