UPDATE Instagramのインフルエンサーは、普段から自分たちの生活を人々に公開している。だが、データベースの漏えいにより、彼らについて知ることのできる情報がさらに公開されてしまったようだ。
TechCrunchの報道によると、インフルエンサーやブランドのアカウントを含むInstagramユーザーのアカウント情報4900万件以上がオンライン上で公開されていたという。このデータには、Instagramユーザーのプロフィール情報から集めたと思われる公開データだけでなく、電話番号や電子メールアドレスなどの非公開データも含まれていた。
記事によれば、このデータベースは、自社製品を宣伝したいブランドとインフルエンサーをつなぐ事業を手がけるインドのマーケティング企業Chtrboxのものだという。Chtrboxはコメントの依頼に対して回答しなかった。
Instagramの広報担当者は声明の中で次のように述べた。「われわれは現在、電子メールや電話番号を含む問題のデータがInstagramから流出したのか他のソースから流出したのかを知るために、この問題を調査しているところだ。また、このデータをどこから入手し、どのような経緯で公開されたのかを知るために、Chtrboxに問い合わせている」
Instagramは利用規約で、アカウント情報の収集を禁じている。Chtrboxのウェブサイトによれば、同社はクライアントとして18万4000人以上のInstagramインフルエンサーを抱えている。これは、データベースにあったとされる数千万件という記録の数よりもはるかに少ない。
Instagramの著名なユーザーのアカウント情報が漏えいしたのは、今回が初めてではない。2017年には、ハッカーがこの写真共有アプリのバグを利用して、著名ユーザーの電話番号などを入手したことがある。
TechCrunchは、今回のデータ漏えいを発見したのが独立系サイバーセキュリティー研究者のAnurag Sen氏であること、またこのデータベースがすでにオフラインになっていることを伝えている。
日本のInstagramは5月24日、CNET Japanに対して以下のようにコメントした。
「私たちはいかなるデータの不正使用の可能性についての主張を深刻に受け止めます。先日の報道を受け調査をした結果、Instagramの利用者の皆様のメールアドレス、電話番号がアクセスされたという証拠は見つかりませんでした。Chtrboxのデータベースには多くの情報源からの公開された情報があり、その情報源の1つがInstagramでした」
編集部注(5月24日13時14分):日本のInstagramによるコメントを追記しました。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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