ビューンは、2010年から電子雑誌の定額読み放題サービス「ビューン」や「ブック放題」を提供しており、これまでのサブスクリプション事業のノウハウを生かした新事業だ。
ビューン 代表取締役社長の大石隆行氏は、「お店のファンマーケティングに役立ててもらう。新規の顧客を呼び込むために、クーポンなど初回限定で価格を2割~3割引にし、次は定価にする施策がある。業界で言われているのは、7~8割は失客するということ。Sub.は定額制にすることで、客をより長期に固定化できる」とした。
近年、定額制サービスを導入する店舗が増えており、異なる会社が運営する複数店舗を集めて共通の定額サービスを販売するさまざまな定額制アプリも誕生している。
大石氏は、Sub.の利点について店舗独自+集客型のサービスであることと説明する。チケット販売は店舗が行い、一定の販売手数料は必要になるが、店舗が一定の月額収入を得られる。集客は、店舗とビューンが担うしくみだ。
他社のサービスについて、「独自に店舗がサブスクリプションサービスをできると思うが、開発や管理が大変。加盟店募集型は、月額収入は主催者に行くのでクーポンに近い分配型」と分析する。Sub.は、リピーターをつくれ、店の安定収益に貢献する定額システムだと説明した。
今後は、同一地域内で経営の異なる店舗どうしで共通チケットを発行することなども考えているという。
「サブスクリプションを成功させるには、使い続けてもらうこと。花火が上がるような商品開発をするよりは、これだったらこの近くのビジネスマンは買い続けてくれる、と考えることが重要」とし、店舗とともに商品設計をしていくとしている。
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