特に投資するのは、ヘルスケア事業と制御機器事業だ。ヘルスケア事業では、医療費の高騰などを背景に、「脳・新血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」を目標とし、オムロンが得意とする「循環器疾患」「呼吸器疾患」「ペインマネジメント」の3領域で課題に取り組む。
ゼロイベントとは、悲劇をまねく発作を未然に防ぐ挑戦だ。そのためには、一人一人にパーソナライズされた医療を実現する必要があると説明する。具体的には、常時血圧が測れる「ウェアラブル血圧計」などの革新的なデバイスを開発。そうして得たデータを蓄積、AIを用いて解析し、医師が診断・治療を支援するサービスプラットフォームの構築を目指す。オムロンは、2月に日本最大規模の遺伝子データベースを持つジェネシスヘルスケアと資本提携している。
「生体情報、遺伝情報、医療情報、生活情報を総合的に分析し、一人一人に最適化されたパーソナル医療を実現したい」(山田氏)と説明した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境