以前から、HHKBは東プレのRealforceの静電容量無接点方式を採用するなど、協力関係にあった。PFU 執行役員常務の宮内康範氏は、「キーボードは人と電子機器をつなぐインターフェース。ユーザーにとって長きに渡って寄り添うものという信念で製品を提供してきた。インターネットやモバイル、クラウドといった環境が変化する中では、効率的で最適なタイピングの重要性が価値になる。そうした中で、東プレとHHKBは協業してきた開発業務の枠を超えて、さらなる協業でお互いの高級キーボードのビジネスを拡大していく運びになった」と説明した。
一方の東プレ 取締役の山本豊氏も、「発売から16年目となる2017年に、REALFORCEをフルモデルチェンジした。中国マーケットにおいて販売するにあたり、PFUのスキャナ関係の強力な販売網で、多くの人に使ってもらえると確信している」と期待を寄せた。
HHKBは、高額商品ながらも1996年から世界で累計45万台を突破しているという。PFUでは、1万5000円以上の製品を高級キーボードと定義。高級キーボード市場は、ITエンジニアの高級キーボード志向やe-Sports市場の急成長などを背景に、特にアジアを中心に現在も成長しているという。
高まっている高級キーボード指向に、PFUと東プレがグローバルでタックを組むことで、さらなる成長を目指す。
両社が競合する心配はないのか。この点について、静電容量無接点方式のラインアップとして補完関係にあると説明する。PFUの松本秀樹氏は、「HHKBはUNIXやLINUX、Macを中心としたプログラマで、REALFORCEのテンキーレスはWindowsやMacを中心としたプログラマ。フルキーボードはオフィスユーザーやゲーマー。そうした両社のメリットをマージし、相乗効果で高級キーボード市場を活性化させたい。より知って欲しいという思いが協業のポリシー」と語った。
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