撮影が終わると、すぐにアプリに細かい計測結果を表示してくれる。身体の右と左でミリ単位で腕の太さや足の長さなどが異なることまで分かるので、このデータを見るだけでも面白い。
そのまま「この体型データで服を作る」を選ぶと、10秒もかからずに自分の体型に合った服を提案してくれた。標準で提案されるのは、Tシャツとデニムパンツの2種類。個別に買うこともできるが、一緒に買うとちょうど5000円で買えるようになっている、いわば“お試しセット”だ。カラーも数種類の中から選べる。
筆者の計測したサイズについては、どちらも作り置きがあり最短で翌日に届くと表示された。また、サイズが合わなかった場合には送料・手数料なしで交換返品できるとのことだったので、セットですぐに注文。それから2日後の5月15日に商品が到着した。
体型データをもとにした洋服の着心地はどうか。まず、Tシャツについては、首元や腕回りまでボディラインにあわせてしっかりとフィットしていた。また、丈も短すぎず、長すぎない、まさに自分の体型にピッタリのサイズに仕上がっていて驚いた。
デニムパンツについても、体型に合わせたフィット感があり、裾の長さも自分の足の長さに合わせて調整されていた。個人的に、裾上げの手間やコストが省けるのは嬉しい。しかし、ここで問題も。サイズがわずかに小さかったのだ。特にふくらはぎのあたりがキツく、お腹周りもボタンを留めるのに苦労したため、日常的に履くことは難しいと判断し、残念ながら返品することにした。
なぜ、ZOZOSUITで計測したデニムパンツのサイズは合わなかったのか、同社の広報担当者に問い合わせた。筆者が真っ先にその原因として考えたのが、ZOZOSUITを注文してから届くまでの半年間で体型が変わってしまったのではないかということ。予約時には身長と体重を入力するのだが、筆者はそれから半年間で1キロ近く太っていたため、体重の増加が影響しているのではないかと確認したが、スーツでの計測自体が5月13日の到着後のため無関係とのことだった。
同担当者によれば、撮影時の環境や着用状態にもよるため判断は難しいとしながらも、使用する端末(今回はiPhone Xを使用)やアプリのバージョン、また着用時のドットマーカーの位置などによって計測結果に影響が出る可能性があるという。ただし、現状サイズが合わなかったという顧客からの問い合わせはあまり届いていないそうなので、筆者はレアケースなのかもしれない。
今回は返品する結果となってしまったが、スムーズな計測やそこから商品が届くまでのスピード、またボディラインに合わせたフィット感などは、従来のファッションECでは難しい、ZOZOSUITだからこそ実現できた体験であると感じた。また、どこかのタイミングで計測し直し、洋服を注文してみたいと思う。
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