Intelは、「Unified Extensible Firmware Interface(UEFI)Class 3」を必須要件とし、レガシーBIOSインターフェースを使用できないようにすることで、レガシーBIOS撤廃に向けた「最後の難関」を突破しようとしているという。
BIOSは、旧型PCの電源を投入した直後に実行される起動プログラムであり、OSやソフトウェアに対してランタイムを提供する役割も担っている。
現在販売されているコンピュータにはUEFIが搭載されているものの、16ビットBIOSに依存したソフトウェアを使用しているユーザーのために、「Compatibility Support Module」(CSM)を経由したかたちでのBIOSサポートも提供されている。
IntelのテクニカルマーケティングエンジニアBrian Richardson氏は、台湾で現地時間10月30日〜11月3日に開催されたUEFI主催のフォーラム「FALL 2017 UEFI PLUGFEST」で、UEFI Class 3以上を必須要件にするという同社の計画を明らかにした。これにより2020年までに、同社のクライアントプラットフォームとデータセンタープラットフォームでレガシーBIOSのサポートが終了するという。
UEFI Class 3を必須とすることで、CSMを用いてUEFIを無効化する顧客プロセスはすべて「動作しなくなる」という。
ただLiliputingも述べているように、Intelはセキュアブートを必須にしようとしているわけではない。つまり、ユーザーは今まで通り、UEFIを搭載したPC上で、署名されていないLinuxディストリビューションを実行させることができるはずだ。しかしIntelプロセッサをベースにしたPC上では、CSMを用いて互換性問題を回避することができなくなる。
Richardson氏によると、Intelは「UEFIをサポートしていないコンポーネントの撲滅」に向け、ドライバや周辺機器、ユーティリティがCSMを使用せずに動作するようになることを確実にしようとしているのだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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