背面カメラに広角と望遠のデュアルレンズを搭載する点はiPhone 8 Plusと同じだが、iPhone Xには違いが2つある。望遠レンズの開口部が広くなった(iPhone 8 Plusがf/2.8であるのに対してiPhone Xはf/2.4)ことと、望遠、広角ともに光学式手ぶれ補正の機能が採用された(iPhone 8 Plusでは広角のみ)ことだ。夜間、あるいは光量が少ない場面でも、明るくぶれの少ないズーム写真を撮影できるようになった。
前面の「TrueDepth」カメラには、Face IDを機能させるための技術だけでなく、自撮り写真を向上するために、背面カメラのほとんどの機能が搭載されている。
Heading downtown, surprisingly bright light underground from subway construction #iPhoneX portrait selfie pic.twitter.com/F7KcpmYG4Y
— Scott Stein (@jetscott) 2017年10月31日
ポートレートモードは、前面の被写体にフォーカスを当てると同時に、背景をぼかすようになっている。「ポートレートライティング」では、撮影後の写真にさまざまなエフェクトを適用する。この両方が、自撮りでも使えるようになった。自分のカッコいい写真を撮りたければ、ポートレートモードにお任せだ。
背面カメラでも前面カメラでも、ポートレートライティングは正式にはまだベータ版である。Appleがこのソフトウェアを完成していないことは、筆者が使ってみた結果からも間違いない。筆者の顔も、中途半端に切り取ったように見え、光量も不足していた。背面カメラでは、ポートレートライティング撮影に当たりも外れもあったが、自撮りでは今のところ外れしかない。
アニ文字とは、その言葉どおり、アニメーションで動く絵文字のことだ。かわいいだけでなく、Appleが誇るTrueDepthカメラの機能を示す好見本でもある。自分の顔の表情を、サルやエイリアンやキツネ、さらにはウンチにまでマッピングできる(少なくとも、10秒間のクリップをいくつか送ってみたら、筆者の子どもには大受けだった)。
Some early thoughts pic.twitter.com/68dvIUnLJw
— Scott Stein (@jetscott) 2017年10月31日
サードパーティー製のアプリでも、リアルタイム3D効果のためにTrueDepthカメラが使われている。「Snapchat」が開発した新しい顔フィルタでも遊んでみたが、筆者の顔から離れずに、非常にうまく機能するものもいくつかあった。さらに発達した顔認識型ARにこの技術を利用して、これからどんなアプリが出てくるか楽しみだ。
Instagramに似たAppleの動画/写真アプリ「Clips」もアップデートされる。カメラを使って自分の顔を特殊撮影し、さまざまな場面にはめ込むことができるようになるので、8ビット時代のゲーム画面風にしたり、「スター・ウォーズ」フィルタを適用して、青色のホログラムのように見せたりできる。これも楽しい機能だが、大抵の人には、すでにSnapchatに用意されているフィルタで十分かもしれない。
iPhone Xは、これまでのiPhoneのサイズで十分にカバーできなかったところに、うまくはまったと思う。高画質の大画面を備えた、快適なスマートフォンだ。Face IDへの移行とホームボタンの廃止については、賛成派と反対派で意見が割れるだろう。筆者に関しては、iPhone Xのデザイン言語を理解する道半ばというところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」