Xperia X Performanceは新しい「X」シリーズの中で、防水防塵性能を備える唯一の機種でもある。規格はIP65/68だ。つまり、本体に水を跳ねかけても問題がない。
Xperia X PerformanceはLTEカテゴリ9に対応する端末であるため、適切なネットワークに接続すれば、下り最大450Mbps(理論値)の通信速度を享受できる。シドニー中心業務地区(CBD)を歩き回っているときに平均通信速度を確認してみると、下りが70~80Mbps、上りが約30~40Mbpsだった。正確に言えば、少なくとも、いくつかの設定を修正した後はその平均通信速度が出た。Xperia X Performanceは初期状態で4Gに接続しないように設定されていたので、適切な設定変更を実行するまで、筆者は当惑させられた。
Xperia X Performanceに少し失望する要素が1つあるとすれば、それはバッテリ持続時間だ。米CNETのテストでは、持続時間は平均でわずか10時間強だった。実生活で使った場合も、同様に落胆を感じた。昼食時にカメラを試しているとき、筆者は2700mAhのバッテリの残量パーセントが時限爆弾のタイマーのように減っていくのを実際に確認した。
高性能プロセッサと高速な4Gが一定量のバッテリを消費することは理解できるが、(今日の基準では)かなり低解像度のスクリーンを搭載するやや小型のスマートフォンとしては、このバッテリ持続時間はとても残念なことだ。唯一の救いは、10分の充電で5.5時間のバッテリ持続時間を約束するQnovoの充電技術が搭載されていることだが、筆者はそれよりも大容量のバッテリを搭載してほしい。
カメラは、Xperia Xに搭載されている素晴らしい23メガピクセルカメラと全く同じものだ。Xperia Xのレビュー記事を読んでもらえれば詳細が分かるが、この背面カメラは鮮明な写真を撮影し(少し露出オーバーになることも時々あるが)、暗所での撮影性能も非常に高い、と言えば十分だろう。
専用のカメラボタンは傑出した機能で、完全にロックされた画面からでも2秒以内にカメラを起動することができる。
魅力的な見た目より高性能を重視するユーザーにとって、ソニーのXperia X Performanceは無視しがたい存在だろう。デザインは地味かもしれないが、使用感は快適で、高馬力の自動車を運転するときのような体験を提供する。燃費の面についても同じことが言える。バッテリ持続時間が改善されれば、Xperia X Performanceの素晴らしさは、さらなる高みに到達するはずだ。しかし、現状のままでも、筆者はXperia X Performanceをお勧めする。少なくとも、オーストラリアと英国のユーザーにはお勧めだ。米国のユーザーは、購入を決断する前に、指紋スキャナが自分にとってどれだけ重要かを考える必要があるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境