Googleのカスタムチップというのは、Androidにとって画期的に思えるかもしれないが、初めてのことではない。
これに似た例として、Motorolaは2013年に初代「Moto X」をリリースしたとき、Qualcommと協力して同社の「Snapdragon S4 Pro」チップに対し、デジタル信号とセンサを処理する専用の機能を追加するという微調整を加えた。それによってMoto Xは、例えば音声コマンドに対して「常時認識」が可能となり、また、「Moto Assist」アプリには当時としては独特だった機能が追加された。
もしGoogleがAndroid向けにカスタムプロセッサを設計するというアプローチを選択したら、すでに独自の設計を使用している一部のAndroidパートナーがどう反応するか、興味がある。これらの例としては、サムスンの「Exynos」やHuawei(ファーウェイ)の「Kirin 950」チップなどがある。
Googleがベースチップデザインに何を加えても、他のハードウェアパートナーはすぐにまねをするだろうが、同じ機能を同じタイミングで提供するほど早くはないのではと、筆者は思う。Googleのチップを使用しないデバイスの販売に悪影響を及ぼすであろう「追随」ゲームが続いて起こる可能性がある。これは、Googleの主要パートナーにとって受け入れ難いだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス