だが、Edgeがこれまでのところ特に重点的に披露しようとしているのは、次世代の機能だ。新しいレンダリングエンジンが同ブラウザの機能すべてに使用されており、動作の速さを実際に感じ取ることができる。「Pocket」のようなアプリや「Safari」に搭載されている機能に似たリーディングモードでは、ウェブページの表示が必要最小限にそぎ落とされる。また、ウェブページなどを簡単にリーディングリストに追加して、Windowsベースのあらゆるデバイス上で後から読むことができる。
特に便利な追加機能であることがわかってきたのは、MicrosoftのバーチャルアシスタントCortanaだ。ブラウズ中は常に使用可能で、検索時にはアドレスバーにサジェスチョンを表示するほか、追加情報をサイドバーに表示して、手軽に見られるようにしてくれる。
タスクバーにある「Web Note」ボタンを使うと、ウェブページ上に直接手書き入力することや、テキストの注釈を付けることができ、こうしたメモを電子メールやOneNoteで共有することもできる。この機能がどのくらい役に立つかはわからないが、しゃれた感じだ。現時点で、実装はまだ少し不完全な部分があり、「Web Note」ボタンを押すとページ全体が再読み込みされてしまう。注釈を付けたい箇所までスクロールしていた場合には厄介だ。また、長いページは切り詰められてしまうため、それが作業の支障になるかもしれない。スクリーンショットを撮ればほぼ同じことができるが、アイデアとしては面白いし、Microsoftがこの機能を今後どうするのか、注目したいところだ。
筆者がMicrosoft製のブラウザを意図して日常的に使っていたのは、もう思い出せないくらい前のことだが、Cortanaの統合と、予定されている拡張機能(次期は未定)は確かに魅力的だ。Microsoftが何もないところから再スタートし、Edgeでまったくのゼロから新しいアイデアを育てようとしている意気込みにも、期待が持てる。Internet Explorerも生きのびる(互換性の理由からWindowsの一部として残ると言われている)が、やはりEdgeがMicrosoftにとって次の大きな一歩となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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